厚生労働省の管轄する「医療用具」を記述した薬事法施行令の別表第一を眺めていると,バイブレータは「器具器械」,性具は「衛生用品」に類別されている.その製造には厚生労働大臣の許可が必要になるらしい.なにしろ薬事法はお役人様の飯の種だから......国民は,監視されて指導を受ける立場の烏合の民だからだ.
薬事法の認可申請は県という行政組織が実際は代行しているのだが,審査基準は厳しく,基準を満たす製品を作るのは難しい.だから大部分のアダルト・グツズは正式にはバイブレータでも性具でもなく,したがって性器への使用を露骨にうたった使用説明書をつけてはいない.しかしこの件に関しては,省庁が申請に応じていないから,という噂もあるようだが.....当局が門戸さえ開いてくれれば,粗悪品が駆逐できるのに…….
しかしそのおかげで,大人の玩具として生産者,使用者の相互にとって,リーズナブルな製品として適切な価格で販売されている.これこそ,規制緩和じゃないが,非合法な世界の大人の玩具が自由化されているわけで,世界市場にも通じる日本製「大人の玩具」の実力というべきものでは,ないのか?
また,以前は卑猥物の頒布を禁じた刑法175条が適用される場合もたまにはあったようだが,85年の新風営法の施行を機にアダルト・ショップは風俗関連営業第4営業と定義され,一定の規制内でグッズの陳列・販売が認められるようになっている.バイブが人間や動物の姿をかたどっているのは,「卑猥物ではなく,電気で動く人形なんです」と言い逃れていたころの名残りといえよう.
で,昔から使われた淫具「肥後ずいき」がどうも,インターネット時代の口コミならぬ「グーグル引き」で,いつの間にかバイブ並みの知名度を確立してしまったらしい.
そのアーカイブ文書は,
「ちょっと古めかしいものかもしれませんが,私のご主人様は,「肥後ずいき」がお好きです.
ご存知かどうかわかりませんが,縛られた状態でこれを使われると,もうどうかなってしまうくらいおかしく
なってしまうのです.」(肥後ずいきで責められるオンナ)
◇日本が生んだ伝統の性具◇
「肥後ずいき」
「ずいき(芋茎)」とは,サトイモに近いハスイモの葉柄(いもがら)の皮をむき,干したもので,ハスイモは芋そのものは固くて食用にはならないが,ズイキは水でもどすことにより食用になる.
これはお湯,または水に浸すと柔らかくなるので,大人のための手工芸品(おもちゃ)として大変重宝がられたという.
「日本が生んだ伝統の性具.ズイキとは芋の種類の植物
で,この植物に含まれるサポニンという物質が溶け出して
なんとも言えないムズムズ感が現れます.肥後から直送
の本物.ぬるい湯に少し漬けてから使うとベスト」
<痒さの責めには耐えられない>
人間が一番耐えられないのは,痛みでも熱さでも無く痒さ
だそうです.肥後ずいきは使われるとその痒さが滲み出てく
るんだそうです.
肥後ずいきは,肥後(熊本県)に産する白芋(はすいも)の
茎を乾かしたもので食用(戦国時代加藤清正もこれを蓄え兵
糧としたとか),また淫具として用いられたそうです.
江戸時代には,細川藩が徳川将軍家への献上品に定め,
参勤交代のお土産として持参したと文献にあるそうです.
また当時,両国に「四ツ目屋」という店があり,本業は小間
物など売っていましたが,実は肥後芋茎や張形といった
「大人のおもちゃ」の販売で有名だったそうです.
私は未だ使ったことはないのですが,「肥後ずいきで責め
られる女」さんは,どのように縛られてから,「肥後ずいき」
がどんな風に使われているのでしょうか.
どこかのWebにこんな効能書きあったので,ネット検索により,徐々に広まってしまったのだろう.
なにしろ,民芸品として豪華な箱入りの高級製品になっている.
これこそ,マニュアル世代の中坊には,便利な通信販売グッズといえるだろうし.......
しかし,北野天満宮の「瑞饋祭神幸祭」はどうなるのだろうか?
案外,後ろめたいから,寂れてしまう?ナイナイ....

