かつて北海道で蒸気機関車が旅客輸送から引退するころ(1975年)に,鉄チャン達はカメラやテレコを担いで,さよなら見送りツアーに出掛けていった.
2006年3月(12月一杯までなのか?)には双発のプロペラ旅客機YS11が,とうとう定期航空路線から姿を消すことが明確になった.

まだ航空自衛隊では使用しているから,体験搭乗する機会はあるだろう.
プロペラ機ファンも個別にさよならイベントをそろそろ実施しておかないと,6か月後には飛んでないのだから.
日本エア・コミューターが日本航空系の航空会社(国際線がJAL,国内線は日本エア・システムにしておけばわかりやすかったのにね!!お役人様)で,おもに西日本の路線を飛行しているYS11にお別れ搭乗に行かないか?
話のネタに「21世紀の日本には,まだ国産のプロペラ旅客機が飛んでいて......」といいながら,
大型ジャンボを見上げる.......涙目!!
YS11は双発のプロペラ機で定員が60人だから,市内を走る大型バス程度の飛行機である.後継機はボンバルディア社のDHC-8だから,まだ当分はプロペラ旅客機が定期航空路線を飛び続けるのだろう.
朝の早起きに自信があるのなら,羽田空港を6時55分に出発するスカイマーク便に乗り,徳島空港まで飛んで行けば,8時5分に到着する.
これであれば,日本エア・コミュータ(JAC)の徳島発8時25分のYS11に乗り継ぐことができるのだ.
このYS11が福岡空港に着くのは10時5分の予定だから,天気がよければ瀬戸内海の景色を空から眺められるのだが.....
プロペラ機は飛行する高さがジェット機より低いから,地図のように地上を観察できる.といっても時速500kmだから新幹線よりはるかに高速だが,.....
窓が小さくて観光バスに閉じこめられたみたいな気分になるかもしれないが,これが60年代の空の旅ということで.
○福岡空港からどうするかって?
もちろんプロペラ旅客機YS11(ロールス・ロイス社製ダートというタービン・エンジンでプロペラを駆動している)に乗って鹿児島まで九州を縦断飛行するのである.
予約が順調に行っていれば,JACのYS11が10時55分に福岡を出発するから,ほぼ1時間足らずで鹿児島空港に到着する.
さてこれで午前中の日程が終わってしまったが,残りの半日をどうするか?
単発のプロペラ機が好きであれば,帝国陸軍の特攻隊が出発した知覧基地あたりの記念館にでも行って陸軍機「疾風」とか「飛燕」「隼」などに関連した資料を見て,60年前の大日本帝国を偲のもいいかもしれない.
鹿児島には新幹線があるのだから,乗ってみるのもおもしろいだろう.一番新しいアジアの九州新幹線に.
JRの鹿児島から新八代まで全線乗っても1時間程度(141km)だから,鹿児島中央駅までバスで移動するといいだろう.
これで1時間ほどかかるが,午後2時ころには新八代駅で降りて,バスで熊本空港まで移動しよう.
これで帰りは熊本からジェット旅客機で東京の羽田空港まで1時間40分の空の旅で,なんとか日帰りでプロペラ機のYS11に初体験で最後の飛行となってしまうだろうが.
朝早いのは苦手な人には,さらに前日に高速バスで品川から徳島駅まで移動するバラエティに富んだ旅にしてもいいだろう.体力に自信があれば.....なにしろ高速バスだと徳島まで1万円で素泊まり1泊が出来てしまうのだ.
新幹線よりロケットという方には,鹿児島から種子島までのYS11飛行体験を追加することも可能だ.かつてNASDA(宇宙開発事業団→JAXA:宇宙航空研究開発機構)の発射基地があるから,記念館周りや鉄砲資料館見学で1泊してくるのも,おもしろそうだ.
環境派には屋久島までYS11で飛んでいって見るのもいいだろう.縄文杉や島の自然環境を1泊して楽しんでリラックスできれば,いい休日になるだろう.
日帰りの空の旅か,1泊2日の空の旅で,最後のプロペラ旅客機YS11とのお別れ搭乗というイベントを考えて見たが,
レシプロ・エンジンと異なり,タービン・エンジンのプロペラ旅客機のやさしさを十分に堪能して欲しい.

