医療保険というのも,競馬みたいなギャンブルなのに,絶対確実な商品みたいな宣伝をするTVというのもフィクション世界である.かつては元本保証の証券会社というのがあったが,ようやく現実に目ざめたと思ったのだが,いつでも虚構が好まれるのが日常生活なのだろう.
フィクション世界では,肝心な点をぼかしてあいまいにしてしまう(日ごろ一番重要なことをスポンサの都合であいまいに伝える地上波TVのニュースと同じだ).
どうしても珍しい特殊なケースに注目してしまいがちである.風俗であれば,まずAIDSからというようなまれな出来事を題材にしてストーリーを展開してみたい筆者の気持ちはわかるが,ソープ娘が現実に関心のある症状といえば,子宮内膜炎とか擦過傷,乳癌のようである.ところがこういうものにまったく眼を向けないのが官能小説のクラシック世界というのだろう.フィクション世界の非現実ということだ.
さらに現実には,包茎厨房が大勢いるのに,小説やアダルトAVに出てくる男優のペニスは「大人の性器」ばかりで,カリ首や亀頭の世界である.現実には20〜30代の日本人男性の7割は常時「亀頭が露出した」状態ではないのが普通なのにだ.女性とSexができれば,皮を被っていても別に問題はないじゃないか.こうなると,美容整形と同じで,気にしているのは本人だけで,まわりではまったく問題にしていないのに.通常は包皮で保護しておき,必要なときだけ皮を向いて射精する方が合理的だと考えたことはないのだろうか?
しかし21世紀の日本ではなんと20代前後のオトコは医者による割礼手術がかなり実施されているらしい.これこそ現代日本の非常識といえるだろう.週刊誌が包茎性悪説をあおり,それを信じた男の子が割礼(皮を剥ぐ切断手術)を受けている.なにしろ健康保険が利かないから,医者にとっては好都合である.これは性教育の未開拓領域が存在しているからだ.すくなくても,小学校の高学年(10歳前後)になると男の子には夢精(精通)が始まる.これで一応,メスを妊娠させる能力を持った雄になった状態といえよう.家庭内で母親がこのような時に適切なアドバイスが可能ならば,問題はないのだが実際には勉強で,性徴の話題はタブーが多いのが現実なのだろうか.フィクション世界なら,息子の自慰を手伝う母というジャンルがあるのだが.....
現実としては,パンツの汚れに気づいてコンドームをもたせれば,いい母親といえるのだろう.たぶんこのころ男の子には陰毛も生えてくる.家庭で父親が子どもと性器の洗い方くらいは教えているのだろうか.現在の日本では,小中学生の性教育を担当しているのは,アダルト・ビデオ,2チャンネル,官能小説,web検索であろう.
しかし現実のSexでは,裸の女性を目の前にすると緊張して十分に勃起しない男もかなりいるのだが,小説の世界に出てくる主人公の場合には「ガチガチに棒状に太くなった」表現に定型化されていて,連続してSexが何回も可能な場面設定ばかりである.かなり心理状態に影響されるから,実際にはいつでもOKではないケースがかなりあるのに.
さらに男が女の性器の匂いに困惑したり,女が男性自身の滓とか性器の匂いに閉口する場合がかなり多いことが性交渉では普通にあるのに,官能小説ではロマンチックなシナリオを重視しているから,ほとんど取り上げられない.
ほかにも素人の未婚の女性のボトムに顔を近づければ,直前に膣の洗浄をしていなければ,悪臭が漂う確率は8割以上となり,直前に洗浄を行なった素人の未婚の女の下半身に顔を寄せた場合でも,悪臭が漂うか性器臭がある確率は5割以上,という統計があるのだ.
まだ官能小説によくある定型的なパターン設定を取り上げてみようか.
(1)まず,巨根願望と巨根崇拝:女性の大半は巨根をきらっている(男性の視点で男性読者向けの作品だから止むを得ないが....).
大きい性器が好きな女はたぶん自分の性器も大きいのだろう.しかし,20代の出産未経験女性の場合には,あんまり多くはいない.Sexに慣れた風俗関係のソープ娘でも,自分のプライベートSexを十分経験していても,20代で出産の経験がなければ,巨根ペニスは厳しいと考えている場合が非常に多いようだ.つまり巨根の持ち主と出合った場合には,「まあ,立派ねえ」と笑みを浮かべてはいても,たぶん心の中では別の思いがあるのだろう.
にもかかわらず,官能小説の中では20代のヒロインを登場させていても,男の願望を優先させている.その結果として,主人公は必ず巨根の持ち主である.
(2)これはアダルトAVの映像表現ではピストン運動至上主義でさまざまな角度から見せられる(ソープ・ランドの女性の大部分は長くピストン運動をすることはあまり好まないのだが....).
ソープ・ランドの女性に限らず,一般の素人でも,ピストン運動を長く続けられるのを嫌がる場合は結構あるらしい.またピストン運動を長く行なえるタフな男もそんなに大勢いるわけではない.
もうひとつSexの所要時間であるが,性器のペッティングを行なわなければ,きわめ短かく終ってしまうのが普通である.実際にそれぐらいピストン動作の時間は短いものである.風俗などの職業女性からみると手のかからない男が多いという.まあ時間制限もあるから.
念のために,性器を舐める時間はSexの所要時間に含めているが,乳房を舐めたり,うなじに舌を這わせる時間は,所要時間には含めないものとする.それなのに,官能小説やアダルトAVではSexの所要時間がやたらと長いように感じる.そのほうが,製作しやすいのだろうが.
これはとくに,下着を穿かせたままの愛撫が延々と続くAVなどでは,もう現実離れしているといえるだろう.まともな経済観念が女にあれば,下着の中に手を入れられると,その部分が伸びてしまうことや破れないかを心配するだろうに.
さらに,ペニスの挿入時間が信じられないぐらいに長い(3分間では短すぎるのだろうか!!).
もちろん,ピストン運動を繰り返すのは好きだが,それで満足する女もいる.そういう女性にめぐり合ってもピストン作業では満足させることができずに,「クリチャンの刺激でなんとか……」といわれると,淋しい場合もあったが...
しかしピストン運動を長く続けるのが好きで,かつそれで満足できる女というのは,通常は30代くらいが多くて,20代ではほとんどいないのでは......これは裸で会った女性に自分の性感についての本音を聞き出してみないとわからないことである.
どうしても相手が悦ぶほどに濃厚なSexをしたあとでないと,女は自分の性感に対して本心を語らないものだ.性感について話すときは,風俗の遊び場に出入りして得られる本音が聞き出せる関係になるほどの客でなければ無理だが.....ある意味では,一番罪のない話題なのだが,ソープ娘らは,男性自身との合体動作でさほどの快感をが得ていないらしい.
やはり,一般の風俗で遊ぶ場合には,下半身の話題は避けて,当たり障りのない会話をするのがお勧めということだろう.逆に,お客さんからSexについて何度もワンパターンで,かつ無神経な質問を繰り返されて苛立つことが多いようだ.
というわけで,フィクション世界の定型パターンをあげつらってみた.
そんな絵空事の娯楽作品などを読んだところでなんの役にも立たない.

