あくまでもパートナーに奉仕すること
Sexの時に,刺激されて気持ちがよいレベルというものは,膣の中への刺激を除いて考えよう.これはいきなり刺激的に接触することはなく,Sex行為の中でも後半の真打ちとして行なう行為だからである.
ここで大雑把に各部の刺激感度を推定してみよう.
クリトリスを指や舌で刺激して女が感じる快感を10とすると,乳房全体への大雑把な接触刺激では最高で1くらい,乳首に限った刺激でも最高1程度,まあほかの部分でも,膣口付近,ラビア,会陰部,大陰唇,脇腹,内腿,アヌスなど,これらの場所を刺激してもやはり同じようなレベルでしか感じられないようだ.このことは非常に重要な事実として覚えておくといいだろう.
では,どうすれば愛撫によって女が気持ちよく感じることができるのだろうか.Sexのテクニックとしてはクリトリスを刺激するように愛撫するのが一番効果があるから,他の場所へのペッティングはそれに上乗せする付け足しみたいなレベルということである.
しかしながら,一般的なSexマニュアルなどでは,乳首や乳房やうなじや耳たぶなどへの刺激方法について,かなりくわしく説明しており,その効用が解説されている.もちろんアダルト・ビデオの映像でも,男が乳首や乳房やうなじや耳たぶなどに相当長時間に渡って刺激すると,女優さんが快感を得て興奮した状態へ移行するシーンが出てくる.
これはAV制作側やシナリオの設定が,女体の愛撫を視覚的に楽しみたい男への商品としての対応が優先されたためであろう.しかし実際のSexにおいては,ペッテイングを受けて楽しい気分になるのは,愛撫されている女性の側であるから,女性に効果のある接触による刺激を入力することを第一に考えるべきである.
さて効果のある刺激法は,しかしいきなり陰部をめがけて接触して責めるというには,心理的な抵抗を考えて,行為を予告する事前作業をしておこう.
事前作業であるから,男が女性の膝の裏に舌をチロチロと這わせて舐めたり,腹部やへその横を舐めたり,乳房をつかみながら揉んだり,乳首を指の先で挾んでみたりしておくのだ.このような軽い動作が,Sex解説本では推奨している.
いわばこれらの作業は周辺責めとして行なわれる.ここで周辺とはクリトリス以外のすべてを指している.だからクリトリスの直下のスリットの部分も周辺となる.
これらの予備的な刺激作業の問題は,乳首や乳房への刺激が男の興味から時間がつい長くなってしまうことである.つまり周辺責めの所要時間が掛かりすぎることである.ところで羞恥の感情が薄くなった関係に達したカップルにおいて,周辺責めという予備作業が必要かという疑問もある.
男と女がカップルとして初めてのSexをする場合や,まだSex回数が浅い段階では,普通はいきなりクリニングスという行為を始めるわけではないだろう.もちろんフェラチオも同じことである.なじみになる前であれば,まずおだやかにキスから乳房つかみなどの刺激に移行する手順でスタートして行くのがよいだろう.
しかし,男の好奇心から延々と周辺責めを続けてしまうと,性感を昂める準備作業をやりすぎてしまい,より重要なクリトリス責めに移ろうとするころには,男にはもう愛撫するエネルギーが尽きかけてしまう状態になる.また,手や唇や舌の付け根も刺激作業に疲れてしまい,肝心なクリ舐め作業がお座なりに行なうようでは「素敵なSex」が女性のほうに訪れることはない.
女性の側にも,愛撫による周辺部の刺激に馴れて疲れているかもしれない.こうなると,愛撫をしていることに男が勝手に感動している接触作業という一方的な行為に終ってしまう.ということになるから,周辺責めというのは,あくまでも予備的な作業程度に考えて短時間に行なうべきである.
乳首や乳房やうなじや耳たぶなどを愛撫するな,と言うのではなく,どうせ予備作業なのだから,またペッテイングに使うエネルギーに限界があるからが,周辺部はちょっかいを出す程度の気持ちで軽くやればいいのである.
足のつま先から始めてじっくりと舐める作業が好きなもいるのだろうが,そんな男に限って,肝心のクリトリスの接触して愛撫する作業が,時間的にも刺激として効果がないないことが良くあるのだから.
その男女がもはや何度もSexを繰り返しているのであれば,周辺責め作業は短くして,ほんの1分か30秒もかければいいのである.予備作業を短時間に切り上げて,即クリ舐めに入ったほうがいい.さらに予備の接触作業に気をとられないように,Sexを始める前の会話に集中するほうがいいだろう.
ところで周辺責めは指よりも唇を中心にして刺激したほうがいいらしい.指先と口唇では与える刺激のレベルが全く異なるからである.指先ではどうしても刺激としては,きつすぎる接触作業になってしまうのである.
女性器への指先により接触して刺激する作業は,ボトムが潤沢に愛液を流している時に,その天然の潤滑を利用する場合に限って適切であると考えるべきだろう.愛液を利用した愛撫は気持ちを高揚させて効果が十分に得られる.
どちらにしても,周辺責めは短時間に済ませて,本来の目的であるクリニングスに移行するのが望ましい(うまく刺激しているかどうかは,女性の反応やぬれ具合で判断できる).
周辺責めが女性にとって効果がある場合は,クリニングスで興奮した後とか,クリニングスで絶頂に到達する直前にある時の上乗せである.到達の直前の状態の時に,クリニングス作業を中断して,指先でクリトリスを揉みしだきながら,キスしたり,乳首噛んだりするのは,女性にとっても心地よいものであろう.なお,クリニングスで到達した後にこの動作をすれば,次の波がくるまでの間奏曲になりだろう.

