「ダッチワイフ」というのは,女の体を人形に再現したもので,この人形は眺めて楽しむだけではなく,Sexの対象としても,女性自身の構造も実物同様に再現しているから,男の自慰を補助する人形として使用されている.
義歯(入れ歯)や眼鏡は,身体機能の不完全な部分を補助する道具だが,付け外しが自由にできる工業製品である.これらの補助道具は使って見ればわかるが,慣れると無ければ不自由な存在になる便利なものである.
本当のSexパートナーがいつも性欲を感じたときにいれば必要はないのだが,適当なパートナーが見つからない場合や,同居して一緒に生活できない事情などがある場合には,女体人形ではあっても,眼鏡や義歯のように,ある程度のSex欲求を代行して補う道具となるのが,ダッチ・ワイフ(ラブ・ドール)である.
どうしてパートナーでもない人形をダッチワイフって言うのだろうか?
それは,パートナーとしてSexをするためのSex行為補助人形として使用するからである.
本当の女体と比べると,どう違うのか?まず人形だから,言葉はしゃべらないし,反応もない.女として性的な魅力の源泉となる女性器の形状と感触を縫いぐるみ人形のようなかわいらしい存在としているのだ.
人体の美術造形を分析して商品として開発されたダッチワイフは,女体の造形の美しさと触感,質感を購入者に提供する人形となっている.単に視覚的な美しさを競う絵画や彫刻などの要素をもとにしてから,男性に対して魅力的な触感や,温度感,性欲喚起を潜めた現実的な美術品の領域にも入るほどに,Sexyな女体造形を実現し,客観的に眺めても魅力のある女体人形となっている.
昔から,女体にそっくりなダッチワイフを製作するのは夢物語とされてきた.しかし現在のように,女性の素肌の感触を人形に再現可能なシリコン・ラバーのような高分子素材が登場しているから,成人女性の体に近い女体人形を製作することは,夢ではなく現実のSexマネキンとして実現している.
シリコン・ラバーの一般使用は,つい最近のことだが,それ以前は,ビニール空気入れ風船人形が利用されていた.しかしこれでは,女体の形はしていても,空気人形だから,ふわふわして何かおかしいものだったがそれでも,補助人形としては十分利用されてきた.
シリコン樹脂などは,乳房の量感を増すために本物の女体に入れて,DNAとは異なる巨乳を女性に装備することが可能となっているのだから,ラブ・ドールの皮膚になれば,もう本物と変わらない接触感が得られるのかもしれない.

