お仕置きの一環として行なう,パートナーをひもで縛って拘束するという作業自体は単純なものである.
手首を拘束して手の動きを制限するとか,足首をひもで縛り拘束してしまえば,パートナーは身体を自由に動かすことはできなくなるのだから.欧米などで行なうように身動きできない状態を作り出すのが目的であれば,その状態の美しさを求める必要もないのであれば,革製や金属製の拘束具を利用すればいいのである.なにも拘束する道具として縄にこだわる必要はないのだから.手錠を使ってもいいし,フレキシブルなゴム・チューブやワイヤ・ハーネスでもいいし,金属の鎖でも女体を拘束する道具として使ってもいいのである.
女を縄で縛るという日本人のこだわりが,女体の拘束作業にも明らかに影響を与えているのであろう.神道の装飾として祭られている縄があるように,作業の合理性を求めた結果が衣装としての美しさに関わっているといってもいいのだろう.縄を使った亀甲縛りや菱という縛り方は,手首の拘束をきつくすれば,いくらでも全体を締め上げることが可能な拘束となる.また体に掛けた縄を一本で作業を続けていくと,縄が身体に食い込んで締まるように用いることもできる.
しかし近ごろではこれらの縛り方は,装飾飾りとしての要素が強くなっている.後手に縛り胸に縄を交叉させる縛りを基本として作業を進めるか, それとも亀甲縛り, 菱などから拘束を発展させていくかは作業者の好みの問題となる.ソフトなボンデージとして応用性を拡げていくのであれば後手に縛り胸に縄を交叉する縛り形から始めたほうが,作業を進めやすいといえよう.
お仕置きとしてボンデージ行為に入ってしまうと,どうしても長い時間に延びてしまいがちである.女体をひもで拘束すると,最初にパートナーが辛くなるのは関節である.手首,肘,肩辺りから縄が軋んで耐え難くなってくる.どこか一か所の縛りに辛さが出てくると, 次から次へと痛みが増殖してゆくことになる.本来が自由に動かしている手足であるから, それが拘束されたと体感したときから身体は反発を始めるのである.痺れて痛いところから逃れるようとして無意識に身体をひねると, ひねった結果としてさらにきつく縄が食い込んでいき,ずれて痛みに繋がってゆく.その時に急所や関節に縛りが決まってしまうと我慢ができなくなってしまうのである.
普段は女体を麻縄で拘束しているが, ソフトな縛りを志すのであればゆったりと縛ることのできる木綿の太いロープを使うのもいいかもしれない.女体を縛り上げるのなら麻縄で,ちょっとした拘束感を出すのであれば木綿製ロープという使い分けもできるのである.近ごろは麻縄も素材のままではなくて赤や黒に着色した縄も販売されているが,木綿ロープはもっとカラフルな選択ができる.ただ好みとして言えば肌の色には,素材のままの麻縄が似合うと気に入っているのだが.....

