女性に縄をかけるときには, まずどこから体の拘束をはじめればいいのだろうか?
たぶん何気なく,腕を後手に縛りつぎに胸に縄をかけるところから始めるというオスが多いのだろう.もちろん縛られる側も何気なく両手首を背中に回して待つ姿勢だったりするかもしれない.確かにここから女体の拘束を始めるとその後は縛りを発展させやすいのは事実である.後手縛りから胸に縄をまわしてから脇を絞ってから上半身を固定し, さらに腹部や足などに縄を繋げていく作業は,慣れてしまえば眼を瞑っていてもできるようになるだろう.
菱縛りや亀甲縛りという簡単な縄拘束でも, きちんと縄衣装として構成していけばかなり仕上がりにも変化ができる.これであれば,時として女体衣装としても, 面白い出来上がりが期待できるだろう.
時にはちょっとまわりの状況を変化させてみるのも面白いものになる..
たとえば椅子に腰掛けた状態から始めたり,うつ伏せに寝た状態から始めるとか, 仰向けに寝た状態から始めてみたり,胡坐で座っているところから始めのも, 顔を縛ることから始めるなど.いつも決まって立っている状態から始めなければならないというものではないのだから,バリエーションをつけて気分を転換させるのもいいだろう.
実際にいつもと違う形から始めると,縄をかける手が止まってしまうこともあるかもしれない.それは自分の持っている変化形の幅が狭いということである.しかし基本は重要で,まず後手縛り胸に縄を交差させるぐらいの拘束作業は,きちんと処理できないようでは,その先にある女体を縛って吊ることは無理ということである.まずはパートナーの身体にあわせて縄を掛けていくことができるところまでは,きっちりと練習して習得しておくを必要がある.
ボンデージにおいて拘束状況のバリエーションを考える場合に必要なのは冒険心ではない.基本を組み合わせる技術といえよう.それであれば初めてのシチュエーションにおいても基本を応用していくのは当然で, 手首や関節,筋肉,筋などの安全を保ちながら縄を重ねていくのは拘束の醍醐味といえるだろう.
単純な縄が悪いわけでもなく, 重厚な縄が素晴らしいということもない.使用する目的によって完成形が異なるものになる.もちろん個人の好き嫌いもあるだろう.たっぷりと縄を使った縛りは重厚な拘束になるが, それだけに作業の途中で破綻する箇所もできやすく縛りの基本と状況に応じた柔軟な縄止めが鍵となる.シンプルな縄は貧弱に見えるが, 実際には釣り合いと縄の交差点を適切に確保するのが非常に難しかったりするのである.
簡素で幾何的に対称となった縄が女体の模様として巻き付いた状態が好みだから,15本を超える縄を使うのは稀である.女体に長時間の吊りをかけるときなどは,しっかりと固定できる状態を作るので,ある程度は縄を重ねることになるが,吊りっぱなしにして放置するのはあまり好きではないから,短時間に次の拘束した形へ移行する場合がほとんどである.

