実際にパートナーとともにボンデージの世界に踏み込み,女体を縄で拘束する作業を初めてしまうとと,予想外に難しくて仕上がった拘束状態が絵になりにくいのは,パートナーが寝ている姿勢に縄掛けした状態であろう.
上向きに寝たパートナーの足を開脚させて縄で固定して,上半身に拘束を展開してゆけばなんとか形にまとまるが, 足を揃えた閉脚状態で縛り始めると,なかなか被写体としての面白さが出てこない.
そんな状態に陥ってしまったときには,縄による縛り衣装のバランスを崩して構成するか,拘束した姿勢を非対称に組み立ててしまうと意外性が出てくる.たとえば右の手首と左の足首を縄でまとめ, 右の足首から背中を通して背中で左の手首を縄で縛るようにするのだ.これであれば,女体がのけぞった形を縄で押さえつけるようにして拘束し,腹部に小さな菱形を作り正面を中心に縄をボディにからめて行くことになる.これであれば,なんとか縄による拘束としてまとまりそうである.
または両足首を縄で縛り,そのまま背中側を腰まで引張り腹部を正面に回し,臍の辺りで縄の結び目を作って固定する.さらに両手首をその臍の縛りと一緒に固定してからボトムを通して背中側へ縄を持ってゆく.これが腰を中心としたボトム責めとなる.これは女体を対称形に拘束するものである.
どちらにしても椅子やベッドなどの家具や,吊り用のフックなどを用意しておくことで,拘束形の応用として利用することができる.スポンジのクッションや棒なども準備しておけば腹部に抱かせたままで縛っていくことも可能である.それであれば,使えるものは何でも試してみようと好奇心が必要な部分である.
しかし,なにごとにも行き過ぎややりすぎてしまうと,後戻りができない醜態を曝すことになる場合があるから,適当なところで押さえられる冷静さを残しておかなければならない.でないと仕上がりが女体を縛るのが目的だったのか,女体を利用したオブジェを作ったのか判らなくなってしまう.縄による拘束作業に迷ってしまったら,余計な道具を使わない縄による縛りの原点に戻ることである.

