女の乳房を吊り上げて上半身のプロポーションを修正する機能を持つ下着であるブラジャーは,サイズを非常に細かく設定した商品として販売されている.確かに女性の上半身のプロフィールはひとりひとりが異なった形状をしているから,現実には女体にフィットしたブラジャーというのはどのくらいあるのだろうか.
つまり店頭には並んでいないブラジャーのサイズというのは売り切れてしまったのか,または需要が少ないためにロット当たりの製作数が少ないからすぐに欠品してしまうのか?いやいや女性の下着だから,いわば大は小を兼ねるということで,見栄を張って実体サイズよりもひとまわり大きいサイズを購入して,あとは詰め物や寄せて集めてという期待で理想と現実の落差を埋めているのではないだろうか?
ブラジャーのサイズは,いまさら言うまでもなく,カップサイズとアンダーバストのサイズを組み合わせて表示する方式をとっているらしい.人の身体のサイズはISOやJISなどで規格化して標準化しても,結局は民族やお国柄によるローカル性があるために,輸入品や国産品では表記とサイズが異なっているようだ.それだけ女性の体型というのは地域性があると言うことらしい.まずお椀形の脂肪分を収容する役目を持っているカップのサイズは,AとかBといったアルファベットで表示されている.そしてバストのふくらみがいちばん高いトップ(乳頭なのか乳首なのか?)とバストのふくらみの裾野となるアンダーバストの差で適切なお椀形プロフィールをした形状を選ぶようなシステムとなっているらしい.
つぎにトップとアンダーの差では,A(10cm),B(12.5cm),C(15cm),D(17,5cm),E(20cm),F(22.5cm),G(25cm), H(27.5cm),I(30cm)……となっているので,アンダーバストが70cm(いわば乳下の周長になる)で,トップバストが80cm(これこそバストの乳周りの計測値である)であれば,それに適合したものはA70ということになるようだ.
ここ数年,日本女性のバストが豊かになったというメーカーサイドのプロモーション情報もあるが,実際にはどの程度のバスト・サイズの人が多数派を占めているのだろうか?これこそ下着メーカーが日本各地にバスト計測ユニットを設置して,民間でデータを収集するべきだろう.下着購入時にユーザー・データを収集すれば,デザインに頼ることなく,現実のボディ・プロフィールに基づいた製品に反映することが出来るのだから.信頼できず,役に立たないお役人様の国勢調査のデータなどに頼ることなく自前でユーザーデータを集めてしまえばいいのだから.製品の販売を促進するための広報ニュースを流すのなら,いくらかはリアルタイムで統計処理したボディ・データを公表して社会に貢献するべきではないだろうか.
通常の衣装であれば下着売り場(通販サイト)で一番売れているサイズが平均サイズと考えがちだが,男がコンドームを購入するときに実際のサイズより大きめの製品パッケージを購入するように,ブラジャーについても同じ現象が起きているのではないだろうか?

