まだ子供の時には独立していた骨だが,女として成長するに従って,腸骨,坐骨とともになって大人の骨盤を形成する.つまり恥骨というのは左右の骨盤が腹側の中心部で結合組織によってつながった部分なのだが,この結合部を恥骨結合と呼んでおり,女が胎児を妊娠して出産時には結合を緩めることによって,出産を容易にする機能を持っている.女の子が第二次性徴する思春期に最も成長して女として完成する時期であろう.あとは更年期以降になると後退し,高齢になると窪む場合もあるらしい.恥骨の役目は内部の生殖器などを保護することである.法医学においても骨格から男女を鑑定する場合に骨盤が重要な項目となるように,男女の骨盤形状の違いは歴然としており,胎児を出産する以外にも女のからだの柔軟性などの特徴を示すものとなっている.
実は恥骨のもっとも重要な機能として考えられるのが,合体Sexにおける性感における役割にあるということである.この恥骨に沿って盛り上がり,恥毛の生えている部分を「恥丘」と名付けているが,女のスリット部(ビーナスの丘という場合もあるだろう)は恥骨が盛上がっている場合と,脂肪の付き方がいい場合にふくらみ目立った恥丘になるのだが,「モリマン」などという名称もある.女のこの部位を日本では昔から「陰阜」と呼び,この恥骨と恥丘はクリトリス組織と近接していることによって,体位などの組み合わせによっては,性器以上の性感を感じるセンサが存在するという俗説があるようだ.一部の研究者によると,骨盤の一部を構成する恥骨への圧迫による刺激が内臓と生殖器全体に,地鳴りのような性感を与えているのではないかと考えているようである.しかし,女の恥骨結合には柔軟性があるから(脆弱),出産する場合以外にも自由度があるようだ.そのために逆に左右のバランスを崩すなどして,腹部に血流の障害が出て不感症などになるとも考えられているので,合体Sexにおいて無理をした体勢による激しい恥骨への圧迫や刺激行為には注意が必要だということである(蛇足になるが恥骨は男にもあり,一部は性感センサとして機能している).

