しかし日本のボンデージ現場においては麻縄という拘束具は欠かすことが出来ない,身体を拘束する小道具の一つといえるだろう.そして近ごろでは,カラー色彩の麻縄のほかに,綿ロープやカラーロープなども用いられるようになっているらしい.
拘束ツールとしての麻縄は,いわば丈夫なロープという役割を果たして,女体を拘束すると脂肪分に食い込み,その結果として皮膚に接触して締め付けるという刺激を肌に与えることによって,脳内に快感をもたらす物質を発生させるようになると考えられている.
ソフトなボンデージにおいて拘束に適した女体というのは,細身の脂肪分が少ない体型よりも肉感的な体型や豊満な脂肪体型の女に似合うのが麻縄の縄目ということになるのであろう.
通常は購入したばかりの新品の麻縄は解れやすくて,荒縄に近く,それをそのままの状態で女体に使用して拘束して皮膚を締め付けてしまうと麻縄が肌と擦れたりして肌荒れの原因となることもあるようだ.
さらに女体を緊縛するのであれば,肌に縄目が残るが,さらに肌に傷をつけて出血に到る場合も発生する.また縄目と肌が摩擦によって肌が焦げて火傷する状態にもつながりかねないケースもあるだろう.そのため麻縄を緊縛用に使用する場合には,より滑りやすく柔らかくするために,ボンデージ行為の準備段階で麻縄を多少は火で炙ってなめす工程が縄を安全なツールに仕立てるためにも,必要不可欠なプロセスと理解しておいた方がいいだろう.
なお長時間,麻縄で肉体を拘束する行為は非常に危険な事態に陥る可能性を孕んだ作業であるから,ソフトなボンデージの初心者が写真集などの見よう見真似で,女の体を麻縄で拘束してみようとする場合には,つい好奇心にかられて縛り作業で未知の領域に入り込んでしまうと,取り返しのつかない大事故に遭遇してしまう危険性があるから,できるだけ縄による女体の拘束という作業は,段階を踏んで少しずつ作業者と非拘束者の適応レベルを上げてゆくように工夫してボンデージ行為をするようにしたほうが適切であろう.
