官能小説やAV動画に出てくる女は,すぐに絶頂まで行く女ばかりなのに,現実の日常生活ではそうは簡単ではないようだ.いわば絵空事,創造の作り物である,AV動画の演出過剰というものなのだろう.
日本のAV動画は,女優さんがバイブレータで刺激されたり,おとこから腰のピストン運動を受け入れると,たちまち喘ぎはじめて絶頂に行ってしまうものが多い.しかしソープ嬢なども得意な演技をしているといわれているが,AV女優の刺激に対する反応はほとんどが演技だろう.カメラが女優のワレメをアップで映すと,ほとんどが濡れていないようだから.
米国のAV動画でも,女優がワレメを濡らしているのを見ることはあまりない.たぶん唾を付けてペッティングし,それでワレメが唾で濡れて光っているのだろう.しかしヨーロッパのAV作品には,たまに本物で濡れているのを見たことがある.
日本やヨーロッパのAV動画と異なり,米国のAVビデオでは,オトコの巨大な竿棒を女優のアヌスで受け入れる傾向の作品が多いらしい.ところが,アヌスならばキツイから当然だろうけれども,女優のワギナでペニスを受け入れて,女がよがっている性交シーンは多くはない.
さらに米国のAVビデオでは,女が上になって性交するときになると器械体操のように動きすぎると思う.男が上位の体位の場合には,男優が力強くピストン運動するのを,女がかけ声を合わせて愉しむ性交シーンを見たことがある.このようなときに女は,日本のAV動画と違って,クールに興奮しながら快感を味わっているように見える.これは,男優がピストン運動における男性自身の耐久力を誇示する演技として鑑賞している気分である.3分間オトコから見ると悔しいが....
日本のAV女優は,クライマックスではだいたいが陶酔の演技が派手に行なわれている.いわば単語にならない感動詞を発して恍惚として表情を売り物にしているようだ.これに対して,米国の人気AV女優は,まずバストが大きく,挑発的な露出したポーズを悩ましく見せつけ,大人の女を訴えている.こういう女優が評価のポイントになっているのだろう.少なくとも,性交中の快感反応が濃厚なことは問題ではないようだ.
AV動画の鑑賞者が独りで抜くために必要な要素が,米国人と日本人とでは異なっているように思われる.これは官能小説についても同じらしくて,日本では,女の快感反応と羞恥の記述がないと,この分野の読者に受けないようだ.
そんな性風俗の風土があるから,実際に悪所でオンナ遊びをする日本人の若い男どもは,女をまともに愛撫しようとしなくなってしまったらしい.
米国の平均的な女性は,素っ裸になっても豪快に,器械体操のように大胆な動きで性交を行なうことをせず,同じように米国の平均的な男どもは,性交に前戯をしなければならないという道義感があるが,本心ではできれば,面倒な前戯などはあっさりと済ませ,性交を男が愉しみたい,という潜在意識があるらしい.
だからこそ,米国製のAVビデオは,性交が体操のように行なわれ,ゲーム的な扱いになっているのではないだろうか.そして,アヌス性交の動画が多いのだろう.
ところで,日本の平均的な男達は,女を実力で興奮状態まで導けないのに,Sexは男と女の両者が愉しむものだという願望があるらしい.この結果として,女優が男のピストン運動により興奮して口から泡を吹いたり,シーツを悶え掴むというような演技を,映像とストリーから植え付けられているのではないかしら......
それにしても,女優が恍惚の表情をして壮絶なよがり声を上げても,女性自身が濡れもせず,バギナに激しく出入りするペニスにも粘液が全く絡んでいないAV動画を見ると,映像の世界には入り込めないで,白けた気分に陥ってしまう.