虚構世界にはフィクション設定が前提にある
TVのワイドショーに近所の住人が取り上げられると,報じられている内容に誤りがかなり見受けられる.同じように,アダルトAVや官能小説の定型ワールドにも,男性のための娯楽ジャンルだからフィクション世界の虚構が構築されている.
まず第一は,性器への挿入第一主義がある(女性の大部分は,せっかく舐められて快感を得ている時に,入れて!というだろうか?).
アダルトAVの世界では指やバイブなどによって刺激すると必ず,「もう入れてほしくなっただろう?」と続けて,女が「入れてほしい」という定型パターンがあるが,これはもう喜劇そのもののシナリオといえよう.また「何が欲しいの?」「どこに欲しいの?」と必ず問い合わせる展開が,ほとんど定型となっているが,これでは女性を軽視し過ぎといえるだろう.
こんな設定場面で女が「入れてほしい」と言うのは,性器を下手くそに手で愛撫されるよりはマシだからという選択であろう.もちろん,男が自分の体に対してSexして果てるのが楽しいから,その立場から考えると急かす場合もまれにあるだろうが.
まためずらしくまともにクリニングスから始まるアダルトAVでも,手短に済ませて,このおねだりの会話が出てきることが多い.
クリニングスの場面は見ていてそんなにおもしろくもないからカットしたというのではなく,次に続く連続した場面展開から「入れて!」となるから,本当にクリニングスは付け足しの短時間な扱いといえる.そのあとのフェラチオ場面がやたら長いという作品だったが.
通常の女性が要求するのは,たっぷりクリニングスしていて興奮状態になっても,「もうちょっと舐めあいっこしたかったのに,Sexで嵌めちゃうんだもの」というようなことになってしまう.
官能小説でも焦らされた女が「入れて!」と要求する展開はかなりの頻度で出現している.そしてSexで嵌めると,合体のピストン動作によって女が必ず絶頂に到達する場面へと続くストーリになっている.これらの定型パターンは,たぶん読者が現実に行なっているSexシナリオとは相当に異なったものである.官能小説は絵空事のフィクションというが,このような定型パターンが展開すると徹底した異世界と理解して娯楽として受け入れることにしよう.
2チャンネルの書き込みでも,性交のあとで「二人ともイキました」と記述した文章が非常に多いようである.このような表現が出てくると,厨坊の創作であることが多い.
ふつう女性が「入れて」と要求するのは,パートナーのペッティングが下手だから止めて欲しくなった時とか,「こんなやつに,性器を掻きまわされて興奮したくない!」と思った時とか,予期せぬ昂揚が怖くなった場合であろう.
その次のパターン設定は,凌辱願望(恥ずかしい思いをさせることや強制して性器などを露出することが,女にとって悦びにつながるのだろうか)であろう.あまりに男性中心に構築されたフィクション・ワールドといえよう.
性交渉の際に卑猥な言葉を浴びせて,羞恥を感じるポーズをとらせることが,どうして女にとって快感につながるのだろうか?
どうも男性世界の作者が展開に好都合な妄想を定型ストーリとして,官能小説やアダルトAV動画には定着しているようだ.書店で販売されているSexの解説マニュアル本にも「恥ずかしがらせる言葉の勧め」という章立が存在している.
ただし,本当に体が馴染んでくるほど親しくなっていれば,凌辱的とまではいかなくても,徹底的に主導権を取って怪しいSexの世界へ遊びを広げていくことは可能である.
女が「わたしの中に,マゾ的な面があるのかしら....」などと呟いて納得すれば,そのうちに女のほうから非常にわいせつな行為を積極的に行なえるようになると,新しい世界が開けてくるのかも.
かなり恥ずかしい姿勢をとることを男が女に要求する,そうしてまた,女が男に別の行為を迫る,などという相互に非日常へ踏み込むプレイであれば..... (素人がいつのまにか,フィクション世界に紛れ込んでも,どうにもならないが).
まだ続けたいので,残りは次回に.

